仕事と家庭の両立、
自分らしいキャリア、
未来を描いていける
ここでは、子育て中の職員3名による座談会をお伝えします。ライフイベントやプライベートにあわせた働き方の変化や工夫、職場環境の実際などについて語ります。
Profile ※部署名は取材時点の所属となります
- 技術系総合職
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技術部 開発技術課
長野 優羽 大学院理工学研究科
土木工学専攻 修了 - 大学院の修士課程修了後、研究員を経て2011年キャリア採用でJOGMECに入構。以来、技術部にて主に石油ガス開発における課題解決に向けた技術支援、研究開発を担当。プライベートでは2017年に第一子、2019年に第二子出産に伴う産休・育休を取得し、2021年5月に復職。趣味は旅行、息子との工作。
- 技術系総合職
- 資源探査部 企画課 / 探査第2課
得丸 絢加 大学院理学系研究科
地球惑星科学専攻 修了 - 大学院を修了後、2015年新卒でJOGMECに入構。資源探査部探査第3課および探査第2課を経て、2021年より資源探査部企画課に異動し、予算およびプロジェクト管理を担当。プライベートでは2018年8月から産休・育休を取得し、2021年8月に復職。子どもとよくする遊びは、ブランコ、滑り台、鬼ごっこ。
- 事務系総合職
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金属海洋資源部 運航管理課
高井 桃子 法学部 法律学科 卒業 - 大学卒業後、2015年新卒でJOGMECに入構。物理探査船グループ運航管理チーム(現:国内探査部物理探査船運航管理チーム)での3年間を経て、2018年7月に人事部人事課に異動。2020年8月から産休・育休を取得し、2021年5月に復職。現在は金属海洋資源部運航管理課に所属。最近の関心事は、炊事・洗濯・掃除などの家事をアシストしてくれる時短家電。
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ライフイベントによって
変化する働き方には、
それぞれのスタイルや
ペースがある―皆さん、産休・育休を経験されていますが、復職に際して不安はありませんでしたか?
長野:正直に言うと、一人目を出産したときの復職は未知のステージに進むという感じで、両立できるかなと少し不安がありました。でも制度は整っているし、職場には復職されている女性の先輩もいらっしゃる! 加えて、主人が育児休暇を取得してくれることになったこともあり、1年間の「育児休業」で復職しました。 -
得丸:私は、産休・育休や復職について自分の中にイメージがなかった分、まったく不安はありませんでした(笑)。何より仕事が楽しかったので、復職は当然という感じでした。子どもが3歳になるまで約3年間の「育児休業」を経て復職しました。
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高井:私も復職すること自体に迷いはなかったのですが、住んでいる場所が保育園に入りづらく、しかも保育料も想像以上に高いということを妊娠後に知りまして、、、復職時期をいつにするかはかなり迷いました。
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長野:わかりますよ〜! 私も二人目のときは保育園がなかなか決まらなくて。一人目と同じように1年で復職しようと考えていましたが、実際は1年半になりました。
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高井:私の場合は、ダメ元という気持ちで0歳児クラスに申し込んでみたところ、幸運にも入所できることになり、長期的に考えるとブランクが短い方が復職もスムーズではないかと判断して、産休・育休合わせて約9ヶ月のお休みの後、復職しました。
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得丸:早い復帰だったんですね!
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高井:そうなんです。当初自分で申請していた育児休業期間より5ヶ月早く戻ってきました!
しかも保育園が2次募集で決まったため、人事への連絡も復職の直前になってしまいましたが、こちらの状況に合わせ対応していただけて助かりました。今は、このタイミングで復職できてよかったと思っています。 -
長野:復職は当たり前という認識は広まっているけど、保育園だけは運がありますからね。
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得丸:JOGMECには通常より優先的に入園できる「企業主導型保育園利用制度」がありますよね。今後どんどん提携先が増えていくともっといいですよね!
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充実した制度、そして、
職場、家族の理解、
応援への感謝―現在、活用している制度や働き方について、教えてください。
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得丸:私は「育児時間制度」と「テレワーク制度」を活用しています。
具体的には、「育児時間制度」で2時間少ない勤務時間にしています。勤務パターンを前倒しに変更することで、14時30分が終業です。そのまま帰宅することもあれば、仕事の量や内容に応じて仕事を続けることもあり、状況にあわせて、という感じです。
また、「テレワーク制度」のおかげで、本部勤務は週1~2回、残りは自宅というハイブリッドスタイルで、無理なく自由度の高い働き方ができています。 -
長野:私も、二人の子どもがまだ未就学児なので、今は「育児時間制度」を利用して勤務時間を短縮しています。また、業務内容に応じて「テレワーク制度」を活用したり、子どもの体調不良時に「看護特別休暇」を活用しています。
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高井:私も皆さんと同じで「育児時間制度」や「看護特別休暇」を活用しています。特に復職してはじめの3ヶ月間は、毎週のように発熱等で保育園からの呼び出しがあり本当に大変でしたが、いろいろな制度のおかげで何とか乗り切ることができました。
また、制度もそうですが、ありがたいのは職場の方々の理解や応援があることです。子どものことで急に休みを取らざるを得なくなったときもいつもフォローしていただき、とても助かっています。 -
長野:私も保育園のお迎えがあるため、夕方の会議はなるべく避けてもらうよう職場の皆さんに配慮いただいています。職場の理解や応援は、本当にありがたいですよね。
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得丸:本当にその通りです! 私の職場も、上司や同僚がとても協力的です。夕方まで勤務することが好ましい窓口業務や、時間調整が難しい取引先との会議など、私が担当しづらい業務を同僚にお願いすることもありますが、いつも快く応じていただいており、本当に感謝しています。
―仕事と家庭を両立する上で、心がけていることはありますか?
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長野:今は保育園のお迎えという時間のリミットがあるため、以前よりも、効率よく業務を進めることを強く意識するようになりました。
また、子どものことで急に休まないといけない日が出てきてしまうので、普段から仕事は一人で抱え込まず、なるべくチームの皆に情報を共有し、早め早めに相談するようにしています。 -
得丸:私は、全てを楽しむことを大切にしているので、ワークとライフのバランスをとらないように心がけています!
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高井:どういうことか、詳しく聞かせて。
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得丸:ワークもライフも完璧に100%全てを理想通りに叶えることはできませんよね。だからこそ、こだわるポイントや満足できるポイントを作って、どちらかがないがしろにならないようにすることを大切にしています。
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一同:なるほど!!
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高井:私は、まだまだ模索中です(笑)。そんな中でも、料理や家事時間を効率的に行える家電や宅配サービスを活用して、なるべく時間にゆとりをもって生活できるよう工夫しています。 また、機構内外問わず、子育てをしながら仕事をしている方を紹介する記事を読んで、生活スタイルの参考にしています。仕事は優先順位をつけてこなすことを心がけていますが、時間の制約もある中で、なかなか理想の仕事量をこなせていないと感じることもあります。
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長野:初めての経験やいろいろな変化に戸惑うことや、試行錯誤することがたくさんありますよね。でもだからこそ、サポートしてくれる家族や、時間の制約を理解して配慮してもらえる職場への感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思っています。もう一つは、昔よりも体調管理に気をつけています。無理をして体調を崩すと余計に周囲に迷惑がかかるので(笑)
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高井:確かに体調管理は重要ですね!
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それぞれの成長、挑戦、
やりがい。
一歩ずつ、自分らしい
未来へ―JOGMECで「女性が働くこと」について、思うことを教えてください。
得丸:一言でいうと「自由」だと思います! 良い意味で、働き方は十人十色。人の数だけ、それぞれのワーク&ライフスタイルがあると感じます! -
長野:そうですね。女性の技術系総合職のロールモデルは多いとはいえませんが、ライフイベントに合わせて、様々な支援制度も整っているし、それを当たり前に利用できる環境もあるので、それぞれが自分らしく働き続けることができると思います。
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高井:私は入構7年目で所属した部署は3つ目になりますが、どの部署にも、子どものいる、いないに関わらず、パワフルに活躍されている総合職の女性の先輩がたくさんいらっしゃり、自然と自分自身も頑張ろうという気持ちになりました。若手だから、子育て中だから、といって蔑ろにされることもなく、本人の希望を汲み、やりがいのある業務に携わることのできる職場だと感じています。
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長野:女性が働きやすいJOGMECのカルチャーは、やはり先輩方が切り拓いてくださったからで、本当にありがたいことだと思います。同時に、自分がまだ経験していない何かしらの困難や新しい問題に直面した際は、それを解決できるように職場や組織に働きかけて、後輩への道を残していきたいと考えています。
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―今後のキャリアプランや目標について教えてください。
長野:業務で海外の研究機関と共同研究を行ったり、英語の論文を読んだりする機会が多いので、英語力の向上は常に意識して取り組んでいます。実際に、育休中もJOGMECの語学研修制度を利用してオンラインレッスンを受講していました。技術面に関しては、働きながら学位を取得できる制度を利用して、2019年3月に博士号を取得しました。
今後も一つひとつの業務に丁寧に向き合いながら、教育研修も積極的に活用して、自分の知識やスキルを高め続けていきたいと考えています。そして、尊敬できる先輩のようなマネジメントもできる技術者になれたらと思っています。 -
得丸:私は正直なところ、公私ともに目の前のことに全力で取り組んでいる状態で、具体的なキャリアプランや目標はまだ描けていません。ただ、入構年次を考えると、より一層コミュニケーションを大切にして、管理職と若手職員の橋渡し役を果たしていかなければ、と思っています。
自分の専門性としては、探鉱プロジェクトのデスクトップ評価や探鉱契約内容のチェックに関するスキルを高めていきたいと考えています。 -
高井:私もしばらくは育児のウェイトが大きくなってしまいますが、いろいろな支援制度を利用させてもらいながら、一歩ずつ業務経験や知見を積み重ねていきたいと思います。
得丸さん同様、私も中堅といえる立場になっていくため、より主体的に業務に関わり、全体を把握しながら若手職員をフォローできるような存在になりたいと思います。
長野:子育てしながら働く大学の同期にJOGMECの話をすると、うらやましがられることが多いです。活用できる制度が整っていることのありがたさを本当に実感するのは、自分がそのステージに立ったときかもしれませんが、やる気があればいくつになっても、どんな状況でも、技術の高みを目指せるのがJOGMECだと思います。政府機関で働く者としての気概をもった方々と、一緒にお仕事ができることを楽しみにしています。
得丸:大人になってから自分を変えるのが難しい中、変化せざるを得ないことは、出産と子育てを経験した女性のアドバンテージともいえます。難しく考えすぎず、人生をステージアップさせる好機と捉えて、変化を楽しみながら、仕事に対しても新しい価値観で向き合っていければ良いと思っています。
またJOGMECには、海外事務所勤務や出向、国内外の大学で学ぶ制度など、自分に合う仕事や働き方を探すことのできる選択肢が揃っています。こうした環境を最大限に活かして、自分らしいキャリアをつくっていただければと思います。
高井:JOGMECは、組織全体として多くの方が産休・育休取得後も復職して活躍されています。このことは仕事と家庭を両立させながら働きやすい環境が整っている証拠だと思います。
また、事務系総合職についていえば、異動によって分野をまたいで様々な業務に携わるチャンスも多くありますので、いろいろなことに挑戦しながら長く働きたいという方は、ぜひチャレンジしていただけたらうれしいです。JOGMECは、仕事をしながらでも一人ひとりが自分らしいライフスタイルを作っていける職場だと思います。