Profile

大学院 工学科研究科 化学工学専攻を修了後、1995年エンジニアリング会社に入社。2004年JOGMECに出向し、ロシア関連プロジェクトを担当。2007年JOGMECに移籍。引き続きロシア関連プロジェクトに従事した後、2011年JX開発に出向。マレーシア新規海洋ガス田開発に携わる。2014年JOGMECに復帰し、技術ソリューション事業等の技術開発に従事。2018年より技術部 施設技術課長、2020年CCS推進グループ 施設技術チームリーダー、デジタル推進グループ 担当調査役も併任。趣味はジョギングとお酒。

転職でJOGMECを選んだ理由

苦労の連続の後の喜びが
私のキャリアの原体験

専攻が化学工学で、海外での仕事も関心があったため、大手のエンジニアリング会社を志望し、採用されました。入社後はプロセスエンジニアとして、ケミカルプラント設計から、ガス処理、LNG、リファイナリー、GTL等の設計に従事しました。アルジェリアでのLPG回収プラントの試運転や、マレーシアでのLNGプラント設計、米国ヒューストンでの技術営業など、海外勤務も経験。そこでプロセス設計に関する技術を習得するとともに、海外の方とのコミュニケーションに慣れたことが私のバックグラウンドとなり、現在の業務にも生かされています。

JOGMECとの出会いは、2004年。当時JOGMECが新たに開始するロシア向け上流事業開拓の施設担当として、前出の会社から出向。上流開発に関わる業務に初めて携わり、2007年JOGMECとロシアの石油会社であるイルクーツク石油との共同探鉱事業が開始されました。
その3年間の出向期間に、探鉱・開発・生産といった上流事業に幅広く携わる仕事の面白さに魅了され、今後も上流に関係する業務に携わりたいという思いが高まり、JOGMECへの転職を決意しました。

出向の身とはいえ、JOGMECのプロジェクトメンバーの一人として最初に関わった案件で、毎週出張にいったり、何度も徹夜したり、とにかく苦労の連続でした。だからこそ「油が発見された」と知ったときは、言葉で言い表せないほどの驚きと喜びがあり、やっててよかった、と心から思ったことを今でも覚えています。これは私のキャリアの原体験ともいえるものだったと思います。



現在の仕事

施設関連の技術と知見を駆使し、
カーボンニュートラルの実現に
貢献する

私が現在所属管轄している技術部やCCS推進グループの役割は、日本企業が手がけるクリーンエネルギー事業や環境負荷低減事業に対して、施設面での技術や資金的サポートをしていくことです。
2013年、JOGMECに「技術ソリューション事業」が立ち上がって以降、施設に関する多様な課題解決策を提示できる技術力を高めながら、実際に数多くの民間企業の事業を施設面から支えてきました。そして、近年カーボンニュートラル関連の方針が明確化されたことを受け、水素・アンモニアやCCS(二酸化炭素の分離・回収・貯留技術)事業に係る地上設備等の最適化ニーズは高まっており、これまでにも増して施設技術の活用範囲は拡大し続けています。

こうした中私は、施設系分野の取りまとめ役として、適切な案件の仕分けや人員のアサイン、技術者の教育等、マネジメント業務全般を担当しており、円滑な業務推進はもとより、「強い施設部門」をつくりあげることで、カーボンニュートラル社会の実現を牽引していくことを目指しています。

今後の目標

技術者として自らを
進化させながら
未来に挑み続けたい

今後、資源・エネルギー業界は大きな変革の時代を迎えます。今、まさに私が取り組んでいることもそうですが、変革に対応する組織作りが重要な課題の一つだと思っています。特に新たなエネルギーに対応する施設技術は確立しきれていない部分も多くあるため、その対応・強化が急務であると考えています。
また、その中でも私が大切にしたいのは、

「組織は、人材が命である」ということ。

この分野の若い人材の育成こそが、重要なミッションであると考え、注力していきます。もちろん、私自身、これまで扱っていなかった水素・アンモニアやグリーンについての勉強に日々取り組んでいます。長年自分の培ってきたものを基盤にしながら、決して奢ることなく、一人の技術者として、新たなことを懸命に学び、吸収し、自らを進化させ続けていきたい。そして、石油・ガスの次の世代=クリーンエネルギーに対応できる未来の組織づくり、人材づくりに果敢にチャレンジし続けたい、そう考えています。

Message

私が感じる
JOGMECらしさ

JOGMECは独立行政法人のため、民間企業とは勝手が違うところは多々あります。たとえば、書類作成などのルールは非常に厳しいものがあります。しかし職場においては、キチンと説明できる筋立てを用意できていれば、大抵の仕事はやらせてもらえる文化があると感じています。もちろんJOGMECとしてやるべきことに準拠している必要はありますが、仕事の自由度はかなり高く、自分で仕事を作っていく醍醐味を味わえるはずです。
また、複数の民間企業の皆さんと事業を進めていくため、様々な人と、様々な地域で、様々なプロジェクトに関わることができます。自分の視野や世界、知識や経験を大きく広げ続けられることも、JOGMECで働く魅力の一つだと思います。

未来の仲間となる
皆さんへ

エネルギーは生活・活動の要です。地産地消が望ましいのですが、それが難しいのが日本の弱いところです。そうした中、JOGMECは資源の乏しい日本の弱点をカバーすることが存在理由であり、公益に貢献することを使命とする組織です。そして今まさに、その使命を果たしていくために、旧来のオイル・ガスだけではなく、新しいエネルギーへの取り組みを積極的に進めています。
大きな変革の時代、この国に生きるすべての人たちの未来を支えていくという使命を胸に、ぜひ一緒にカーボンニュートラル社会の実現へ向けて挑戦していきましょう!

Page Top