Profile
学生時代は、ミクロ経済学の一分野であるゲーム理論を学ぶゼミと、統計などを用いて社会福祉を学ぶゼミに所属。コンビニや塾講師などのアルバイトも経験した。入構後、2年間は総務部経営企画課で経験を積み、現在は地熱事業部開発課に所属。また、同事業部企画課、総務部緊急時燃料調達チーム、環境対応タスクフォースでも活躍中。事業全体を俯瞰した経験に加え、地熱事業部の金融支援をはじめとして専門性も磨いている。趣味は国内外への旅行。
現在の仕事とやりがい
毎日の業務から
“新たな学び”を得て
最適な形での出資・
債務保証を検討
民間企業が行う地熱開発に対する金融支援として、探査段階にある事業への出資及び開発段階にある事業への債務保証を主に担当しています。具体的には、既に出資・債務保証を行っている案件について、事業が順調に進捗しているか、資金が適切に使用されているかを確認するとともに、これから出資・債務保証を行う可能性のある案件について、事業者から情報を収集し、技術系職員と適宜連携をとりながら出資・債務保証の実行可能性を検討しています。また、国内だけでなく、海外の優れた知見や技術も採り入れて国内の地熱開発を促進するため、海外研究機関などとの連携も担当しています。現在のコロナ禍にあっても効果的に協力事業を進めるべく、海外はもちろん、地熱開発が活発な東北地方の事業者などとも、Webミーティングやメールを活用しながら定期的に協議を行っています。
資源・エネルギー開発はスパンの長い事業であり、「今やっているこの仕事が、将来のエネルギー安定供給につながる」と、常に確信を持てるわけではありません。しかし、日々の業務は新しい学びの連続です。JOGMECは多様な地下資源を扱っているため、業務を通して業界の奥深さを知ることができるという点で、確かな刺激とやりがいを日々感じています。
キャリアパス&日々の心構え
経営企画課で
JOGMECのあるべき姿を議論
入構当初から約2年間所属していた総務部経営企画課では、組織全体を長期的視点で俯瞰しながら、機構の理事長から企業の代表・大学教授まで、機構内外の見識と経験を持った多様な方々と、JOGMECのあるべき姿について議論していました。現在所属する地熱事業部では、リスクマネー(出資・債務保証)業務を通じて、地熱開発事業の流れと金融の基本的な考え方を少しずつ習得中です。また、実際に地熱開発を行っている、あるいは行う予定の事業者と個別具体的な案件に関して議論をすることが多いですね。異動前は、組織の事業全体を広く理解すること、異動後は個別の案件を深く理解することを主眼に置くことを心がけることで、資源開発プロジェクトのダイナミズムも、より身近に体感できるようになってきました。
私は今、総務部緊急時燃料調達チームや環境対応タスクフォースにも所属しています。部署を超えて職員が集まり、日本のエネルギー政策とJOGMECのあるべき姿を長期的な観点から考えています。新人の時からこのようなキャリアパスを積めていることはまさに贅沢で、JOGMECという多様な事業分野と支援手段を持つ組織だからこそ得られる経験です。現在は、近視眼的にならないよう、事業全体を俯瞰的に捉える観点を常に意識し、困ったことが出てきた場合には、前部署で関係を構築した石油や金属などの他部門の職員に客観的な意見を聞くことを心がけています。
今後の目標
より広い世界で厚い信頼を得て、
資源・エネルギ―業界で
価値ある存在に
今後は、「これが自分の強み!」と胸を張って言える分野を持ちたいと考えています。それが、どの分野や業務になるかはまだわかりませんが、JOGMECの中だけにとどまらず、より広い世界で通用する力を得たいです。その一方で、前部署の経営企画課で培った組織・事業全体を見渡して全体最適へと調整する力も、引き続き伸ばしていきたいと考えています。課の上司は、事業者の資金繰り表を見て数字の背景まで読むことに長けていて、その点自分は未熟だと痛感しました。専門分野の獲得と同時に全体を俯瞰する能力を向上させるため、できるだけ近い将来、外部組織へ出向することを希望しています。決して簡単な道ではないですが、スペシャリスト兼ゼネラリストとして、周囲の人から厚い信頼を得られる存在になることが今描いている将来の目標です。近年、化石燃料に対する世界の認識は厳しいものとなっていて、それとともにJOGMECに求められる役割も変わりつつあります。その現状を踏まえ、自分がすべきことは何かを考え、積極的に発信する姿勢が求められると認識しています。私は、まだ発信力が不足していると感じているので、インプットとアウトプットの量を増やしながら、JOGMEC、ひいては資源・エネルギー業界に向けて価値を生み出せる存在に成長したいですね。
JOGMECを選んだ理由
公共性が高く、かつ規模の大きい事業に携わりたいという漠然とした思いをもともと持っていました。そうした中、経済産業省の「政策立案ワークショップ」に参加したことがきっかけでJOGMECの存在を知り、官と民の間に立って資源・エネルギーの安定供給に寄与する唯一無二の役割に心惹かれました。また、これまで学んできた経済学の考え方をファイナンスなどの実務に活かせそうだ、グローバルな業務に携わることができそうだ、という点にも魅力を感じ、事務職を選択しました。
未来の仲間への
メッセージ
JOGMECの職員は穏やかな人が多く、多様なバックグラウンドに基づく知見や経験を気軽に教えてくれます。就活中は、不安感や時に足がすくむような思いに捉われがちですが、学生の皆さんには「どうか気負いすぎないで」と伝えたいです。就活を通じて世界を多様な角度から見る中で、資源・エネルギー開発に興味を抱いたなら、ぜひJOGMECの門を叩いてください。面接では自分を取り繕うのではなく、思いのたけを素直に話すことが肝心です。知識や語学力は、入構後の研修からでも身につきます。研修と仕事を通じて学ぶことは多く、先輩や周囲の人がどんな話をしているか聞き耳を立てるだけでも、成長できると思います。